9.11から5年…の巻


 あれから5年。早いものだ。
 同時多発テロから、アメリカは『テロとの戦い』を名目に戦争を仕掛けまくった。しかし、それは100%間違いだったのだ。
 そりゃあのテロだって起きなければよかった。あのテロさえなければ、アフガニスタンでもイラクでも民間人が死ぬ事はなかったのだ。彼らだけではない。日本人も5人、死んでいるのだ。
 彼らはテロさえなければ死ななくて良かった人間だ。
 しかし、元を返せば、テロをやられるようなアメリカにも少なからず問題があるのではないだろうか。テロを起こす側から見てのアメリカの耐えられない不快さによって、怒りによってテロを起こすのだろう。だってそうだろう。普通に考えて、何にもない場合、見ず知らずの人が目の前を歩いていて、カッターナイフで襲い掛かるなんてありえない事だ。いじめはいじめられる方にも原因があるというのは、僕は大半は違うと思うのだが、もしかすると僅かながら要素があるかもしれない。それと同じ事だろう。
 そして、テロが起こってから……。ブッシュは『テロとの戦い』、テロに屈しないと言った。テロに屈しないのはいいが、何故アフガニスタンを攻撃したり、イラク戦争を起こして民間人を大量に殺したのだ? そんな事ばかりしているからテロは永遠に消えないのだ。
 一体、同時多発テロからアメリカは何を学んだのだろう。結局何も学べていないのではないか? アメリカ人がテロに殺されて、アメリカ人が民間人を殺して……。矛盾だらけの行動、成長のない行動にアメリカらしさを感じる。
 そんな事を思いながら、テロで亡くなられた方のご冥福を祈る。


yamato kira