反若者論の巻


 いつも思う事がある。
 誰かの思惑か、メディアがそちらへ若者を追いやりたいのか、いつも腹立たしく思う事がある。
 僕がその世代だからか、所謂ゆとり教育の弊害を受けてきた人間だからか、よけいに腹立たしく思う。
 大半の若者はバカではない。崩れた日本語を使っている若者はごく一部だ。それをあたかも全てがそうかのように報道するメディアが大嫌いだ。『太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。』で爆笑問題太田光氏が言っていた「イラク、イラン、朝鮮民主主義人民共和国をブッシュは悪の枢軸と言った。悪の枢軸と言われれば、それを聞いた我々はその国を酷い国だと思うが、実際はそんな奴居なかったりする」と言っていた事に少し近いものがある。メディアは北朝鮮イラクを悪で危険な国かのように報じるが、それは国のトップや国民のごく一部だったりするのと同じように、メディアにバカばかりだと報道される絵文字だけやギャル文字でメールするようなバカはごく一部で、ほとんどの若者には常識があるのだ。
 もう一度強調して言う。
 これ以上下らない放送をして、大半のバカ以外の若者を困らせるのはやめてくれ。若者=負のイメージが常に我々を苦しめるのだ。しかし、改めて考えろ。そんな放送をするアンタたちも若者だったのだ。時代が違うと言ってもそれは詭弁だ。つまり若者批判は自らの人生を否定する事になるのだ。
 僕がそんなメディアに頼むのは一つだけだ。事実を伝えてくれ。
 だから僕は今、バカではない若者を代表して、ここに反若者論を唱える。


yamato kira